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2005年 01月 31日
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一人で「アーキラボ」に行ってきました。
昨日までの疲れを引きずりながら、それでも何かを得ようとして。
運良く研究室に割引券があったので拝借してきました。(shinyaさんありがとうございます。)
サインを手がかりに視線は常に斜め45度。アゴ出っぱなし。矢印の通りにしか歩いていません。
まず、展望台で天気の良い東京を見下ろします。
そんなところでこの写真!
思い出しませんか?僕は思い出さずにはいられませんでした。


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「青山霊園再生計画」

あそことあそこに1/500模型、あの駐車場の部分が1/100模型作ったんだなぁ。
スタイロ切り続けたなぁ。アクロバティックに。
ニクロム線とあんなに向き合ったのは初めてだったなぁ。
あのアンジュレーションはあの時産み出されたんだなぁ。
青山公園の木々が、そのときに使ったスポンジに見えてきました。
そう見ていくと青山公園がvectorの図面に見えてきました。
グリッドになっているのが分かります。
それにしてもおかしな感覚ですが、模型の方が広いような感覚を覚えました。
スケールアウト。

それだけでも充分楽しみました。
って、ここからでしょ?!
「アーキラボ」。。。厳重な警備体制。ちょっと触っただけ、ちょっと線から出ただけで注意されてしまいます。
みなさんお気を付けて。

久しぶりに行く一人の展覧会もいいものだなぁと。納得がいくまで何度も見てきました。
模型の参考になるものがないかな?ぐらいで行ったのですが、それ以上の収穫はありました。
驚いたのは、くらいスライドの部屋でカップルがちゅーしてたことです。(それが一番かよ!?)それを隣のおばさんが至近距離で凝視しているにも関わらず。そのおばさんを僕はずーっと見ていました。最初目を丸くしていましたが、その後は若干鼻の下がのびているお顔になったりしていました。おばさんのあの集中力のエネルギーは何かに使える!そう思ったくらいです。

けしからん!と思うかもしれませんが、建築関係の人ばかりに展覧会ではないことが来訪者を見れば分かります。そこで、あの展覧会のスライドスペースをデートスッポトにしてしまったあのカップルは逆にすごいというか。確かにマナーもあるかもしれませんが、僕らが言うと「建築を汚すな!」みたいにとられがちです。あのカップルの例は多少度が過ぎていたかもしれませんが、展覧会はみんなのもの。一人一人のペースがあって、それにいちいち口出しするのはナンセンスです。(それでもちゅーはいかんか。やはり。うん。だな。)

何故こんなことを書くかというと、実際自分が初めは「なんだこいつら建築も知らないのに。」みたいに思ってしまったからです。しかし、それこそが恥ずかしいことで、そういうことを考えることこそ建築が離れていくことに繋がるような気がしてしまったのです。確かに名実共に整っている人なら別ですが、こんな僕が思うことなんて何てばかげていたのだろうと思ったのです。(名実共に整っている人ならそんなこと逆に思わないですよね。)
そう思った瞬間にとても展覧会が楽しく感じられるようになりました。周りの人も同じなんだと思うと、逆に周りが気にならなくなりました。考え方一つでこんなにも違うとは。といった感じです。


どこが良かったか。ベスト3のくせに順不同。
「万博のスライド」(現場)
「斜めの部屋」(空中都市)
「ペローのフランス図書館DVD」(全部見た)


終わってカフェーでも行っちゃおうかと思いましたが、そんな余裕はなく、学校へ速攻で帰ってきましたとさ。


data:
MORI ART MUSEUM

by hrcod | 2005-01-31 21:01 | ◆arch mono


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