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2004年 11月 15日
地底の森ミュージアム。原始の歴史
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富沢遺跡を中心とした地底の森ミュージアム。板倉建築研究所設計。
宮城県弓道場からさほど離れた位置にはないこの地底の森ミュージアム。
ガイドブックからはそこまで興味をそそられはしなかったが、近いということで立ち寄った。
高層のマンションが建設中の中に、オアシスのごとく佇むコンクリート楕円の円柱が、現実から引き離された妙な感覚を演出する。


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一度は円柱を見上げその姿を確認すると、アプローチは地底に続いている。
設計者の意図通りに体は自然とその空気に染められてしまう。
ここから異質な空間への心構えを嫌でもさせられ、呼吸を整えているのに気付く。
それと同時にその異質な空間への期待を増大させてくれる。
地底に潜り込む(←ホントにそんな感じ)ことを前提に作られているため光を採れる部分には徹底して光を採るといった感じだ。
ここで展示室までは切り取るような角度を持ったコンクリートの空間演出がされているが、展示室は落ち着いた緩やかな空間演出がされている。方舟の中にいるような、何か大きな存在を感じるような。
空間のコントラストが、体験することに非常に大きく作用をしているといえる。


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展示されているのは古代の木の標本である。木は特殊な薬品を用いて、温度管理され保存されている。
そこで原始の時代の人々が生活していた空気を感じ取ることができる。
楕円の大空間は迫力が違う。そこに立ち並んでいた木々、人々の生活をゆっくり想像する時間も持ち合わせている。
中央にスクリーンが降りてきて当時の説明が加えられる。
光は、円柱とスクウェアの余剰部分から動線内に鋭く差し込むようになっている。
大展示室以外の場所は、逆に明るい空間として対比させているのだろう。


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敷地内に広がるランドスケープはビオトープとなっていて、このときも○○観察隊が生態観察をしていた。
しばし原始の時代の風景と現代の人間社会を、透明度60くらいで重ね合わせるために芝に腰を下ろして見てみるのもいい。
立て続けにgood experience!!思わぬgood experience!!
次は塩竃へ。


◆data:
 『地底の森ミュージアム』
所在地 仙台市太白区長町南四丁目3-1
問い合わせ 仙台市富沢遺跡保存館
       TEL.022-246-9153
       FAX.022-246-9158
開館時間  午前9時〜午後4時45分(入館は午後4時15分まで)
休館日 月曜日 (休日にあたる日を除く)
     休日の翌日(休日または土・日曜日にあたる日を除く)
     毎月第4木曜日 (休日を除く)
     年末年始 (12月28日〜1月4日)
入館料 一 般 400 円 (320 円)
     高校生 200 円( 160 円)
     小・中学生 100 円( 80 円)


地底の森ミュージアム

by hrcod | 2004-11-15 13:52 | ◆kenchiku travel


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