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2005年 09月 12日
GK02
あれは7月。


初めての現場を、まるで日本なのに外国に来たような環境で走りきった後、閑散期に入った。
その時に担当ヘルプしたのがゲームセンターだった。
ショッピングセンターの中の一店舗。
隣の区画が縮小に伴い参入したゲームセンター。

ゲームセンターって?って思われるかもしれないし、かっこいいとか綺麗とか、新しいとか面白いとか。常にそこにいることも大切だと思うけど、そこにないものも確かにある。だから、今経験していることに一つも無駄がない。と言い切る自信がある。
これは結果論であるし、当初は確かに心の奥底ではそう思っていなかったのかもしれない。周りからも言われることもあった。
でも、「ものづくり」という中で線を引くことは恥じるべきだ。良いものを作る、面白いものを作る、綺麗なものを作る、新しいものを作る。。。その反対は批判すべきことなのだが、前者に該当するものの中での線引きは(作る側としては)口にしないで欲しいと思う。
それが、作る側(施工)で勉強をしている自分が今回感じたことだ。ものを作ることに於いてそれに関わる人たちはみんな熱心だ。熱心にやらなければものは作れないし、良いものは生まれない。
こんなことは現場に張り付かないと分からないことなのではないだろうか。
分かるということだけではないな。


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減額減額、
変更変更、
苦笑い苦笑い、
ため息ため息、
仕方がない仕方がない、
でもこうすれば、
いや、こうしよう。



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夜工事。みんなが家路につく時間。お店も閉まる。
クロス屋さんとの出会い。
とてもいい親方で、祖父に似ていた。70も半ば、戦争経験者だった。
顔が似ていたわけではないけど、祖父を思い出した。
一緒に巾木を貼ったりしたし、いろいろ教えてもらったりもした。
一緒に徹夜したし、一緒に愚痴をこぼしたりした。
必ずいい出会いがある。ものを作る中で人と人はとても大切なことだ。
パソコンを動かしているだけでは味わうことのできない経験がそこにはあった。

床が仕上がったとき、このままがいいと思った。
機械が搬入されると床が傷ついた。
悲しい気分になった。



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電気に関する知識が圧倒的に足りない。
ゲームセンターは電気でできているようなものだから(量が膨大)。
電気屋になめられるのは我慢できない。

この場を借りて感謝の意を。
クロス屋さんの番頭さん、岸田さんと宗川さんには感謝をしたい。
夜遅く車で送ってくれたし、たくさんお話を聞かせてもらったし、オープン前日のトラブルも助けてもらった。
おかげでなんとかオープンできました。
涙が出るほど嬉しかった。ありがとうございました。

by hrcod | 2005-09-12 01:21 | ◆work


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